【感染経路】
梅毒の病原体である梅毒トレポネーマは、傷口からの浸出液、精液、膣分泌液、血液などの体液に含まれていることから主に、粘膜や皮膚が、梅毒の病変部位と直接接触することで感染します。
具体的には、性器と性器、性器と肛門(アナルセックス)、性器と口の接触(オーラルセックス)、濃厚なキス等です。
実際には、多くの感染経路がありますが性器や肛門、口などの、粘膜を介する性的な接触が主な感染経路となっています。
喉に梅毒トレポネーマの感染があれば、唾液にも梅毒トレポネーマが含まれていることから唾液からも感染します。
※汗や涙の中には梅毒トレポネーマは存在しません※
【風呂での感染はあるのか】
入浴時の感染リスクとしては、病変と粘膜が接触するようなことがなければ感染しないと考えてよいでしょう。
可能性があるとすれば、肛門周囲に病変がある人が座った風呂椅子にすぐに座って肛門などの粘膜が接触することぐらいですが、座る前に洗い流せばこの確率は低くなりますし、浴槽につかることで感染するリスクとなると限りなくゼロに近いでしょう。
【梅毒トレポネーマは日常生活でも感染するのか】
血液や精液、膣分泌物に含まれている病原体を含んだ体液が、性行為時に性器や肛門、口などの粘膜や傷口などに直接触れると感染の可能性はありますが、空気感染はもちろん、日常生活の中で感染する可能性は限りなくゼロに近いといえます
【梅毒トレポネーマの感染確率】
梅毒トレポネーマの感染力は強く、1回の性行為でも、15~30%の確率で感染します。
性器だけでなく、口やのどの粘膜(オーラルセックスやキス)、肛門や直腸の粘膜(アナルセックス)からも感染しますが、相手が初期梅毒であればその感染確率は更に高くなりす。
梅毒トレポネーマは乾燥、熱、消毒薬などに弱いため空気感染や経口感染することはなく、感染経路は性行為などの接触感染が主で、この他に輸血と母児感染が知られています。
【コンドームでは梅毒トレポネーマの感染は予防できない】
梅毒の予防には性行為の際にコンドームを使用することが有効ですが、症状のある部位によってはコンドームで覆うことができないため、完全に予防できないこともあります。
口に症状があればキスでも感染します。