2023年8月17日木曜日

梅毒について知ろう-13.扁平コンジローマとはどのようなもの-

【扁平コンジローマとは】


梅毒トレポネーマに感染後3ケ月が経過すると、第2期梅毒となり肛門周囲,外陰部,会陰部、乳房の下, 腋窩など皮膚ないし粘膜が互いに触れ合うところに生じるエンドウ豆くらいの大きさの扁平に隆起した柔らかい丘疹が出来ます。


名前のごとく扁平(へんぺい)に隆起したイボが湿っぽくなり分泌液を出す状態になり、 この皮疹を扁平コンジローマと言います。


この出来物である扁平コンジローマは浅い潰瘍を伴い、表面は湿っていて白色となってふやけた状態になります、 ここには梅毒スピロヘータが多量に存在これに接触することによりいとも簡単に感染を起こす危険な出来物です。


この出来物は、殆どは自覚症状はありませんが軽い痛みや痒みなどの不快感を伴うこともあります。


【尖圭コンジローマと扁平コンジローマは同じものなのか??】


尖圭(せんけい)コンジローマはヒトパピローマウィルスによって引き起こされ名前が似ていますが、扁平コンジローマとは全く異なる別の病気です。


【扁平コンジローマは梅毒に特徴的な症状!!】


梅毒トレポネーマに感染して出現する皮疹の中でも、扁平コンジローマは梅毒に特徴的ですから、 扁平コンジローマの様な疑わしい皮疹が出た場合は直ぐに皮膚科を受診して下さい。


梅毒トレポネーマに感染してから3ケ月が経過すると第2期になりますが,この症期の初めには梅毒性バラ疹が出現し, ついで丘疹性梅毒疹が発生しますが、扁平コンジローマはこの丘疹性梅毒疹の特異型です。

 


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