【 "いきなりエイズ"の現状】
相変わらず"いきなりエイズ"は、毎年多く発生しています。
"いきなりエイズ"は毎年400件以上(新規HIV報告数の約30%)も報告されているのが現実です。
【"いきなりエイズ"にならないためにはどうすればよいのか】
1.不安な行為から2~3週間前後で39℃以上の高熱とともに、体全身にくまなく出る赤色の発疹、全身のリンパ腺が左右対称に腫れるという 症状が現れることによってHIV感染による初期症状(急性HIV感染症)が疑われますから、すぐにリアルタイムPCR検査を受ける必要があります。
※この時期は血液中にはHIV検査で見つかるHIV抗体やHIV-1の抗原の量が少ないことから、HIV抗体検査や抗原抗体検査は陰性となってしまいますから、 必ずリアルタイムPCR検査を受ける必要があります※
※しかしこれらの症状が現れてもHIVに感染しているとは即断できません、なぜなら麻疹、伝染性単核球症、デング熱、薬疹などもHIV感染による 初期症状と似たような症状を呈するからです※
あくまでもHIV検査と確認検査が陽性にならないとHIVに感染しているとは言えません。
この時期検査を得ける際の最も大切なことは、リアルタイムPCR検査で判定する必要があるということです。
2.梅毒トレポネーマの感染を繰り返している、遺伝子型AのB型肝炎ウイルス感染があり慢性化している、性行為でC型肝炎 ウイルスに感染している、3回以上の帯状疱疹または汎発性帯状疱疹の感染があった、尖圭コンジローマが治らない、 性器ヘルペスの再発が頻回に起こるなどの訴えのある場合はHIVを疑いHIV検査を受ける必要があります。
3.下痢、リンパ節の腫脹、急激な体重減少、ほぼ全身の関節痛などが、長期間続いている場合はHIV感染を疑う必要があります。
結論としてはいきなりエイズを見つけるには、積極的にその時期に適した検査法を選択して受けることしか方法はありません。
【HIVの感染は症状からはまず分からない】
よく症状や体調の変化でHIV感染の判断をしてほしいという依頼をされますが、症状や体調の変化でHIV感染の判断はまずできません。
なぜならHIV感染の時と同じ症状を起こす病気は多くあるからです。
また、HIVに感染しても全く初期症状のない人や極めて短い時期に軽い症状しか出ない人もありますから症状や体調の変化でHIV感染の 判断は出来ないと理解しておいて下さい。
初期症状の出ている早期にHIV感染の判断をできる検査は、リアルタイムPCR検査だけです。
【"いきなりエイズ"にならないためには!!】
"いきなりエイズ"にならないためには、不安な行為をしてしまったときには必ず早期に適切なHIV検査を受けるしか方法はないということです。
未だに多くの人が検査を受けずに早期発見を出来ずに、体調不良で受診して初めてHIV感染を指摘された時にはすでにエイズ を発症してしまっている("いきなりエイズ")人が多くいることは残念としか言えません。
不幸にもHIVに感染しても、早期発見・早期治療を行えばエイズを発症することなく一般の人と同様な生活をおくれるようになってきています。
しかし"いきなりエイズ"になってしまってからでは、抗HIV薬の効き目も思わしくないことから、い"きなりエイズ"になる前の治療が必要となります。
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